良い点

とにかく教育体制が整備されていて、多種多様な人の学ぶ意欲を受け止める度量がある病院、といった印象でした。今回は総合診療科と連携医療・緩和ケア科を見学させていただいたのですが、総合診療科では週4回朝の勉強会が設定されており、上級医の経験症例やその週の新患のうち研修医が詳しく聞きたい症例について、ディスカッションを交えて解説が行われているそうです。両診療科ともに、後期研修プログラムもかなり良質なことで有名で、診断・治療といった身体側面診療のスキル向上はもちろん、患者さんひとりひとりの状況に合わせた医療をどう提供するかといった社会的・精神的側面診療に関しても十分に学べる印象でした。医師・患者間のコミュニケーション教育もかなり充実しています。また、模型やシミュレーターを用いた手技練習施設を24時間使用可能で、業務終わりや業務合間の自己研鑽とのことです。日中であれば、器具の準備はスタッフに行っていただけるそうで、支援体制も優れていると思います。また、到着が17-0時と0-8時半に分かれて設定されていることも特徴的でした。

気になる点

循環器内科は2年目にしか選択できず、1年目に回りたい人にとっては希望が叶わない結果となります。また、診療科自由選択期間がかなり短く、既に進みたい診療科が決まっている方にとっては理想の研修スケジュールを組みにくいかもしれません。