良い点

ほぼ全ての診療科がそろっており、市中病院であるが大学病院並の症例がそろっている。都内の中ではかなり高水準の給料であり、時間外手当もきっちりとつく点は素晴らしいと研修医の先生もおっしゃっていた。産婦人科コースなど診療科重点コースの研修医は、手術の執刀医を担当するなど、やる気があれば手技の経験も可能である。病院は非常に清潔な環境であり、職員食堂も整備されている。食堂は職員割引も適用され、非常に安く、また美味しい。実際食べてみたが、小鉢などを複数種類選ぶことができて充実していた。総じて研修医の先生方のやる気が高く、積極的に勉強会などを自主的に開いており、レベルの高い仲間と切磋琢磨する環境としては最高レベルにある。

気になる点

国家公務員共済組合連合会であることが影響しているかもしれないが、研修医の担当業務として書類作業が非常に多いと研修医の先生がおっしゃっていた。そのため、仕事量は間違いなく多く、ハイパーであることは否めない。内科系のプログラムなどでは、内視鏡の手技などは思っているよりもほとんどやらせてもらえないことが多いらしい。看護師の方のやる気、レベルが非常に高く、チーム医療の観点で言えば非常に好ましいことであるが、逆に言えば他病院では研修医がやる手技を看護師が行ってしまうことも多いとのこと。これは最近になってナースプラクティショナーの制度が試験的に始まり、虎ノ門病院では積極的にナースプラクティショナーを採用していることが関係しているらしい。研修医専用のスペースは確保されておらず、全ての医師が共用で用いる医局のスペースの片隅に研修医用のスペースが確保されているだけであり、病院内での研修医の設備は充実していない。