▪︎ 口コミ
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気になる点
地域医療を中心に据えている分、大学病院のような希少疾患や高度な先進医療の症例に触れる機会は限られており、特定の専門領域を深く極めたいと考えている人には物足りなさを感じる場面もあるかもしれません。また、診療科によっては指導医の数が限られており、マンパワーに偏りが出る時期もあるとのことでした。研修の質そのものは高いですが、環境に依存せず自ら学びを掴みにいく姿勢が求められる点は覚悟しておく必要があると思います。さらに、病院の立地が地方であるため、都市部と比べてアクセス面や娯楽面において不便さを感じる人もいるかもしれません。日常生活においては車の使用が前提となるため、車を持っていない人や運転に慣れていない人には少しハードルが高く感じられる可能性もあります。ただ、その分静かで落ち着いた生活環境は、医師としての研鑽に集中したい人にとってはむしろメリットとも言えるでしょう。
良い点
公立能登総合病院は、地域の中核を担う病院として、初期研修医が救急や内科外来、病棟業務に至るまで、実際の医療現場に深く関わることができる実践的な環境が整っていました。特に印象的だったのは、救急搬送の患者さんへのfirsttouchを研修医が主導で行っていたことです。もちろんすぐそばに上級医が控えており、初期対応後には具体的で実践的なフィードバックが与えられていて、指導体制が非常にしっかりしていると感じました。診療科間の壁も低く、看護師・薬剤師・リハビリスタッフなど多職種との協働が自然に行われており、チーム医療の一体感を肌で感じられる病院でした。また、研修医の数が適正で、1人あたりの症例数や手技のチャンスも多いとのことで、受け身ではなく、積極的に学ぶ姿勢を持つ人には非常に向いていると感じました。見学時に話を聞いた研修医も皆、生き生きとしており、「地域の人々と向き合いながら医療の本質に触れられる場所」という言葉が印象に残っています。落ち着いた自然豊かな環境の中で、医師としての土台を丁寧に築いていきたい人にはぴったりの研修先だと思います。