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気になる点
外科系の研修コースでは、いわゆる病棟当直が原則として組み込まれていません。ただし、特定の診療科に興味がある場合や将来の専門を見据えて現場を経験したい場合には、希望を伝えることで当直に参加させてもらえることもあるようです。より実践的な場面で学びたいと望むのであれば、自らの意欲をしっかり示すことが大切です。この病院には整形外科が設置されていますが、外科コースの研修においては整形外科を回ることはできません。整形外科での研修を希望する場合は、「特定診療科コース」を選ぶ必要があるため、将来の進路を考えるうえでこの点には注意が必要です。また、外科コースでは消化器外科や心臓血管外科など、複数の外科領域を網羅的に研修する仕組みとなっており、自由に選択できる期間はおおよそ2か月と限られています。限られた選択期間をどの診療科に充てるかは、事前によく考えて決める必要があります。多くの科を短期間で体験したいという希望がある人にとっては、少し不向きかもしれません。さらに、外科の研修は非常に多忙で、休日が少なくなる可能性もあります。その点を踏まえたうえで覚悟を持って臨む必要があります。処方などについて初期研修医が判断・決定する場面は少ないものの、自分の考えを指導医に共有し、それに対してフィードバックを得ることは可能です。限られた裁量の中でも、積極的に意見を述べて自らの思考を鍛えていく姿勢が求められます。
良い点
この初期研修プログラムでは、選択するコースごとに求められる姿勢が異なっており、たとえば外科系のコースを選んだ場合には、外科領域の研修に重点を置いて取り組むことが求められます。一方で、内科の研修に関しては、本人のモチベーションに応じて柔軟に対応できることが多く、自分の関心に沿って学びを深めることが可能です。つまり、自ら進んで学ぶ姿勢がなければ、この2年間を有意義に過ごすのは難しく、せっかくの成長機会を逃してしまうおそれがあります。幸いなことに、指導にあたる医師の先生方は非常に優秀で、積極的に学ぼうとする姿勢を示せば、知識や手技を丁寧に指導してくださいます。そのため、受け身でいるのではなく、自分から疑問を持ち、積極的に関わっていくことが研修を充実させる鍵となります。また、この病院は特に小児科および産婦人科に力を入れており、分娩件数も多いため、それに伴って小児循環器や小児外科といった分野でも豊富な経験が積める環境が整っているようです。