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気になる点
しかし、都立病院という公的性格が極めて強い組織であるがゆえに、法令遵守や行政的な手続き、厳格なカルテ記載ルールといった事務的なプロセスが徹底されており、若手医師としては臨床以外のルーチンワークに想像以上の時間と精神力を割かなければならない点に、人によっては不自由さを感じる場面があるかもしれません。また、研修システムが非常に洗練され標準化されている分、良くも悪くも「守られた環境」であるため、とにかく泥臭く圧倒的な数の手技や症例を自分一人で強引にこなしていきたいという野心的な学生にとっては、その丁寧な教育体制が逆に進行の遅さや物足りなさに映ってしまう可能性もあります。さらに、都心の医療の要として常に高い稼働率を誇るため、決して「楽な研修」ではなく、公立病院という落ち着いたイメージとは裏腹に、当直帯を含めた実務の密度は非常に高く、相応の自己犠牲が求められる現場であるという覚悟が必要です。
良い点
東京都立病院という盤石な経営基盤の上に立ちつつ、「東京ER・豊島」として機能する救命救急の現場では、都心特有の多彩な社会的背景を持つ症例を極めて数多く経験することができ、コモンディジーズから高度な専門的治療までを網羅的に学べるバランスの良さが最大の強みです。都立病院ならではの洗練された教育カリキュラムの質は非常に高く、各科の専門医からエビデンスに基づいた標準的かつ丁寧な指導を直接仰ぐことができるため、医師としての基礎を盤石なものにしたいと考える学生にとって、これほど理想的な環境は他に類を見ません。研修医同士のコミュニティも非常に良好で、互いに教え合い支え合う文化が醸成されており、適度な緊張感の中でも過度に殺伐とすることなく、着実にステップアップを実感できるアカデミックな風土が整っている点は非常に好印象でした。