▪︎ 口コミ
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気になる点
東京医療センターの初期研修は多くの魅力がある一方で、実践面や施設面での課題、環境の好みが分かれる点も見受けられた。まず、研修医の人数が非常に多いため、常ににぎやかで活気のある雰囲気ではあるが、少人数で落ち着いて学びたいタイプの人にはやや合わない環境かもしれない。人間関係が密でイベントも多いため、交流を楽しめる人には良いが、人付き合いが得意でない人にとってはやや負担に感じる可能性もある。研修体制については、スーパーローテーションの中で選択期間が短めに設定されており、必修以外の志望科を十分に回る時間が限られる点はデメリットといえる。特に早期にローテーションが固定されるため、後から志望科が変わった場合に柔軟な調整が難しいようだ。また、ここの科が特に強い、という明確な特徴が少ないことから、特定分野を深く学びたい人にとっては物足りなさを感じる場面もあるだろう。研修内容自体は全体的にハイポ寄りのスタイルで、指導医に積極的にお願いすれば手技をさせてもらえるが、自主的に動かないと経験が少ないまま終わってしまう可能性がある。そのため、受け身な姿勢だと臨床能力の伸びが限定的になってしまう点には注意が必要だ。設備面でも、手術室の老朽化や研修医室が未設置であることなど、環境整備の面では改善の余地がある。食堂がないため、昼食はキッチンカーや近くの喫茶店で取る形になり、利便性という点ではやや不便に感じられる。さらに、寮は病院に近く家賃が非常に安い一方で、建物はやや古く、ユニットバスであるなど快適性は高くない。立地も駅から少し距離があり、アクセス面での利便性はやや劣る印象だ。また、上級医の多くが東京医療センター出身であるため、専攻医として残ることを期待する雰囲気があり、将来的に別の病院で後期研修を希望する人には若干のプレッシャーを感じる場合がある。総じて、研修医同士の仲が良く雰囲気は明るいが、積極性を持って自ら学びにいく姿勢が求められる病院といえる。
良い点
東京医療センターの初期研修は、バランスの取れた研修内容と充実した待遇、そして明るく活気ある雰囲気が大きな魅力だと感じた。まず、ほとんどの診療科が揃っており、後期研修プログラムも多くの科で整っているため、将来の進路を柔軟に選べる環境が整っている。特にマイナー外科など、他院では後期研修枠が限られる領域でも継続して研修を行える点は、幅広いキャリア形成を考える上で大きな強みだ。実際、研修医の約半数が3年目以降も同院に残るとのことで、研修の満足度や働きやすさがうかがえる。また、スーパーローテーション方式を採用しており、あみだくじで決めるユニークな仕組みは、まだ志望科が定まっていない人にとって適性を見極める良い機会になっている。選択期間も8週間と十分にあり、興味のある分野を集中的に経験できる。当直は月2〜8回で自由度が高く、平日4万円・土日8万円の手当が支給される上、当直明けは次の勤務が11時半からと、勤務の負担も少ない。夏季休暇1週間に加え、有給が年間23日、さらに病欠休暇10日(有給扱い)が付与されるなど、働きやすい制度が整っている。待遇面でも、月1万円で敷地内の研修医寮に住めるのは都内として破格。多くの研修医が実家から通える距離にありながらも、交流を深めるために寮生活を選んでいるそうだ。研修医同士の仲も非常に良く、飲み会やイベントも多い。明るくコミュニケーション能力の高い人が多く、チームとして協力しながら楽しく働ける雰囲気が印象的だった。立地も魅力的で、渋谷などへのアクセスも良く、仕事終わりのリフレッシュにも困らない。病院全体として「よく働き、よく遊ぶ」文化が根付いており、明るく活発な雰囲気の中で実践的に学びたい人にぴったりの研修先といえる。全体として、教育・待遇・人間関係の三拍子が揃った、非常に魅力的な研修環境だと感じた。