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気になる点
特に大きな欠点は見当たらなかったが、全体としてハイパー志向の強い病院であるため、一定の体力や精神的なタフさが求められる印象を受けた。救急では研修医が主体的に動く必要があり、受け身の姿勢では十分に学ぶことが難しい環境であると感じた。また、内科はほぼ全ての診療科が揃っているものの、3つの内科を2か月ずつ回る形式であるため、全ての内科を経験することはできない点がやや惜しいと感じた。給与に関しては、ハイパーな研修内容に比して手取りが月30万円程度と、特別高いわけではなく、忙しさとのバランスを考えるとやや負担感があるかもしれないと感じた。
良い点
今回の見学ではERを中心に見学させていただいたが、噂通り非常に「ハイパー」な印象を受けた。ERには専門医の先生が交代制で常に1名勤務しているものの、実際の診療は基本的に研修医とシニアレジデントの先生方で完結しており、現場の主役はあくまで研修医という雰囲気であった。患者対応では、研修医が率先して問診・身体診察・検査や画像のオーダーを行い、シニアレジデントが必要に応じて助言や手技の指導をしていた。診察室の中では常に複数の症例が同時進行しており、救急車やウォークインの患者が途切れることはほとんどなく、非常に活気のある現場であった。当直体制については、月におよそ4回程度の当直があり、1年目の6月から12月までは準夜勤(17時〜23時)を担当し、12月以降は夜勤(17時〜翌8時半)に移行するとのことであった。短時間勤務から段階的に夜勤へ移行するため、無理なく救急業務に慣れていける仕組みになっていると感じた。前述のように、ERでは研修医が主体となって患者対応を行うため、診断力や判断力が自然と身につく印象を受けた。症例数が非常に多いことから、研修医一人ひとりが自分で考え、動かざるを得ない環境であり、短期間でも確実に臨床力が鍛えられると感じた。一方で、常に患者が来院し続ける忙しさもあり、受け身の姿勢では対応が難しい研修環境だと思われた。研修全体としては、自由選択期間が7か月と長く、そのうち2か月を救命救急センター(3次救急)で研修することが慣例となっている。さらに麻酔科が2か月必修であるのが特徴と言える。また、手技の経験も非常に豊富で、現在の研修医の全員がCV挿入を経験しており、積極的に学べる体制が整っていることが伺えた。内科研修については、3つの内科をそれぞれ2か月ずつ回る形式で、幅広い分野を経験できる。