▪︎ 口コミ
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気になる点
松沢病院にいらっしゃる患者さんは全員精神疾患を抱えた方なので、松沢病院での内科、外科、整形外科のローテで診る疾患は自ずと精神疾患によく合併する疾患(e.g.整形外科であれば高齢者の大腿骨近位部骨折、飛び降りによる骨折)となり、症例がかなり偏ります。そのため、松沢病院で初期研修を終えてから精神科以外の診療科に進むとなると、かなりのビハインドを抱えてのスタートとなる。精神科志望にはっきりと決めている学生以外には松沢病院での初期研修はオススメしないとの事です。独立行政法人化した影響で兼業が自由になりアルバイトできるようになったため専攻医や医員の先生の経済的負担が軽減されたというメリットもある一方で、採算を重視するようになり医療経済的にシビアになって、松沢病院で無くとも診れる患者さんを抱えきれなくなり、他院に紹介せざるを得なくなってしまっているというデメリットもあるとお聞きしました。
良い点
ジュニアから松沢病院で勤務するメリットとして、将来精神科医として働くのであればスタートダッシュが切れることが挙げられます。他院では経験できない大量の症例に出会うことができ、やる気があれば隣接している東京都医学研究所とコラボして学会発表したり論文を書く事もできるとの事です。進路を精神科に決めているからこそ、初期研修のうちは松沢以外の内科が充実した病院で学んだ方が良いのではないか、という意見もありますが、精神科医になってから自分で行う内科対応は限られている上に、むしろ初期研修医で学んだ内科治療はアップデートしないと時代遅れになっていって、結局使えなくなってしまういうお話でした(e.g.抗菌薬)。松沢病院で初期研修を終えれば、精神科医として働くにあたって必要十分な内科治療を学べるとお聞きしました。松沢病院での初期研修医の当直は身体疾患の救急対応を行う身体科の当直とは異なり、緊急措置入院の補助を行うとの事です。当直は週3〜4回入ります。精神科志望の研修医にとっては、指定医の先生について緊急措置入院の陪席をするという、他院では経験できない貴重な経験を積むことができるとの事で、大変魅力的でした。