▪︎ 口コミ
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気になる点
所在地が鴨川ということもあり海が近く風景は美しいが、周囲に商業施設がなく、車がないと生活が不便である。病院は市中病院と同様で、設備は古め。研修では、外科は非常に忙しく、当直や緊急手術が頻繁にある。総合内科も月に数回の当直があり、業務は多忙。選考にあたっては推薦状や活動紹介など提出書類の準備が大変で、実際はほとんどの合格者が推薦状を2通提出している。東京からのアクセスは悪く、移動に2時間以上かかる。給与は固定で手当も乏しく、自己研鑽の意欲が求められる。生活環境や小児症例の少なさなどに不安もあるが、内科全般の研修は充実しており、田舎での生活に適応できれば魅力的な研修先とも言える。また研修医に直接的な影響は考えにくいが、近年騒がれている「お家騒動」も今後残るのであれば懸念点の一つとして挙げられる。
良い点
亀田総合病院の初期研修プログラムは柔軟性と実践力の両立が魅力で、内科・外科・小児科・産婦人科・麻酔科・地域医療・病理の7分野に分かれている。病理を選ぶと半年間集中的に学ぶ必要がある点には注意が必要だが、その他の分野では大きな差はなく、麻酔科はどのプログラムでも2ヶ月間しっかりと手技が学べるようになっている。地域医療志向の研修医は館山と鴨川で各1年間の地域研修を行い、一般的な疾患に幅広く対応できる力を養う。ローテーションの自由度が高く、自分の興味に応じて1ヶ月単位で科を選べるため、忙しさの調整も可能。希望すれば2ヶ月前までローテーション変更もでき、自主性を重んじる風土が感じられる。血液内科は非常に忙しく、外科も労働環境はハードだが、その分手術症例が豊富で、鼠径ヘルニアや胆嚢摘出術の執刀機会もある。地方に位置していながら、広範囲から患者が集まるため、日常的な疾患から合併症まで幅広く経験できる。初期研修医も一人の患者を最初から最後まで責任を持って診るスタイルで、臨床能力を総合的に高められる。指導体制も手厚く、研修医を病院運営の中心的な存在として育てようとする姿勢が印象的だった。週に数回のレクチャーや、アメリカやハワイから招かれる講師陣の講義も魅力的で、学びの場が豊富に用意されている。勤務時間は基本7時から17時だが、科によって多少の変動がある。受け持ち患者数はおおよそ6~7人程度で、無理のない範囲で責任ある医療を実践できる。救急は月に2〜3回、準夜帯での勤務があり、オンコール中は院内待機だが仮眠を取ることも可能。翌日は午前中で勤務が終了するなど、配慮がある。研修1年目の4〜6月には週1回の救急外来研修があり、ウォークイン患者を担当。22時終了で、カルテが終わり次第帰宅可能。グラム染色や救急の初期対応を丁寧に学べる。研修医主体の勉強会も月に1~2回開催され、内外問わず活発な学習環境が整っている。指導医陣は明確な目標と熱意を持ち、どの分野でも積極的に関わってくれる。また、研修医同士の連携も強く、週2回のレクチャーや定期的な外来診療セミナーが開催されている。電子カルテ管理の統一性や「亀田流」とも呼ばれる標準化された診療方針により、学びやすい環境が整っている。シミュレーション施設は24時間使用可能で、ダヴィンチのトレーニングやポケットエコーも活用でき、実践力を高めるには最適な環境といえる。全国から意欲ある研修医が集まり、切磋琢磨しながら成長できる雰囲気があるのも大きな魅力。寮は3タイプあり、設備面での差はあるが、生活環境も十分に整備されている。