▪︎ 口コミ
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気になる点
一方で、忙しさは「ハイパー」と言われる病院の中でも群を抜いており、1日を通してほとんど座る時間がないほど動き続けている様子が見学でも伝わってきました。体力に自信がない人にとっては、かなり厳しい環境になる可能性があります。また病院の建物自体は新しくはなく、周囲の利便性も高いとは言いづらい点があります。空港から車で1〜2時間ほどかかり、県外との行き来には時間がかかるため、後期研修の見学などで動きたい人には不便に感じるかもしれません。プログラムは細かく固定されていて、自由選択の余地はあまりありません。特に研修の序盤は1年目が担当患者を持たず、病棟業務のサポートや雑務が中心となるため、「早く担当患者を持って運用したい」というタイプには物足りなさを感じるかもしれません。また、採血業務が朝6時から始まるなど、最初の数ヶ月は身体的負荷が大きいという声もあります。研修医数が多い分、1人あたりの存在感が薄れてしまうのでは、と感じる人もいるようです。またNICUは強いものの一般小児科はやや弱いと言われており、小児科志望者にとっては物足りない場面もあるかもしれません。有給は取りづらい雰囲気があるという口コミもあり、特に立地と合わせて考えると、遠方への移動を必要とする予定が多い人には不便かもしれません。
良い点
沖縄県立中部病院の初期研修は、いわゆる“屋根瓦式”の教育体制が非常にしっかりしており、1年目がファーストタッチを担い、2年目と上級医が丁寧にフォローする流れが確立されています。病棟でも1年目と2年目がペアになって動き、自然と正しい診療の型を身につけられるシステムが印象的でした。救急外来では研修医の動きが非常にスピーディかつ洗練されており、症例数の多さと適切なフィードバックが相まって、毎日の積み重ねが確実に力になると感じました。特に総合内科の教育は評判どおりで、問診や身体診察を重視し、診断のプロセスを丁寧に教えてもらえる環境があります。上級医の方々が学生や研修医に熱心で、ただ忙しいだけの“ハイパー病院”ではなく、学びをきちんと回収できる土壌が整っているのが魅力です。昼にはほぼ毎日レクチャーがあり、外部講師を招くこともあるなど、学習機会も非常に多いと感じました。研修医の人数は多いものの雰囲気は良く、互いに遠慮しすぎることなく学べる環境があり、志の高い同期と切磋琢磨したい人にはぴったりです。また寮やレオパレスなどの住居は1万円程度で利用でき、給与も比較的良いため、経済的な負担は小さく、研修に集中できるのも大きな魅力でした。ハイパー志向の人にとっては、これ以上ないほど鍛えられる研修環境だと思います。