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気になる点
一方で、研修医に求められる自主性が非常に高い点は、人によっては負担に感じられるかもしれません。指導医の先生方は多く、教育体制も整っていますが、「まず自分で考える」という文化が根付いており、受け身の姿勢では厳しい環境のようです。上級医が常に正解を示してくれるわけではなく、自分で調べ、根拠を持って判断する姿勢が求められます。また、救急・総合内科のローテーション期間が長く、1年目に6か月間連続で救急・内科を回るため、自由に選択科を組みたい人にはやや向かないかもしれません。救急当直やプレゼン準備のために朝早く出勤する先生もおり、忙しさは体力的にも精神的にもハードだという印象を受けました。カンファレンスの回数も多く、業務の大部分をカンファに費やす日もあるそうです。さらに、夜間当直では日中に比べてサポート体制が手薄になることもあり、より自立した判断が求められる場面もあるとのことでした。実際に、精神的な負担から途中で辞めてしまう研修医がいたという話も聞かれました。教育熱心で意識の高い研修医が多い分、自分のペースを大切にしたい方や、丁寧な指導を希望する方にはやや厳しく感じられる可能性があります。
良い点
聖隷浜松病院は、総合内科と救急科を中心に実践的な研修ができることが大きな特徴です。どちらの科でも研修医が主治医として入院から退院まで担当し、検査や治療方針を自分で立てたうえで、上級医からフィードバックを受けられる体制が整っています。裁量を持ちながらも完全に放任ではなく、「サポートされた自由」の中で主体的に診療に関われる点が魅力的でした。救急では、walk-inから救急搬送まで幅広い症例に対応しており、研修医がファーストタッチを任される機会が多いそうです。診断力や初期対応力を鍛えるには最適な環境であり、上級医の先生方も教育熱心で、丁寧なフィードバックを行っているとのことでした。カンファレンスや勉強会も定期的に開催されており、病院全体として「研修医を育てる」という意識が強い印象を受けました。また、研修医同士の雰囲気が良く、チーム医療が機能している点も印象的でした。多忙な中でも互いに支え合う文化があり、安心して成長できる環境が整っています。浜松という立地も都市部ほどの喧騒がなく、生活コストや通勤ストレスが少ないため、研修に集中しやすいと感じました。症例の幅も広く、将来の進路を模索している学生にとっても良い経験が得られる病院だと思います。