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気になる点
一方で、研修医に任される裁量が大きい分、精神的な負担や責任の重さを感じる場面も少なくないようです。特に救急・総合診療科では、方針決定までの思考過程を求められることが多く、曖昧な判断では通用しません。上級医が「正解」を逐一提示するというよりは、自分で調べて考える姿勢が必要とされるため、受け身なスタイルでの学びには向かないと感じました。カンファレンスの回数が多く、業務の大部分がカンファに費やされる日もあり、タイムマネジメントの工夫が求められる印象も受けました。また、当直体制では、日中に比べ夜間はサポート体制が手薄になる場面もあり、より自立した判断が求められることがありそうです。全体として、「忙しさ」は体力的というよりはむしろ精神的なタフさが問われるものであり、実際にドロップアウトしてしまう方もいたとの報告も見られました。高い志を持つ研修医が集まり、意識の高い環境である一方で、自分のペースを大切にしたい人や丁寧な指導を希望する人には、事前の見学などで適性をよく見極める必要があると感じました。
良い点
聖隷浜松病院の研修は、救急科および総合診療科に重点を置いたプログラムが特徴的で、研修医が早期から主体的に診療に携わることが求められます。1年目の4月からファーストタッチを任される体制が整っており、Walk-inや救急搬送患者の初期対応を研修医が担当し、上級医のサポートのもとで検査や処置の判断を行います。救急カンファレンスでは、厳しいながらも実践的なフィードバックが得られ、臨床推論力や根拠を持った検査・治療の選択が求められるため、自ら考える力が確実に養われる環境です。また、総合診療科も主治医制を採用しており、1人あたり複数名の患者を受け持つことで、診療全体を見通す力やマネジメント能力も身につけられます。教育体制については、病院全体で研修医を育てる意識が高く、上級医によるレクチャーや定期的な勉強会、指導体制も整っていると感じられました。同期も多く、チームとして支え合いながら研修できる点も魅力の一つです。全体的に、熱意をもって学びたい人、自分の頭で考えて動ける人にとっては、非常にやりがいのある研修環境だと思います。