良い点

救急科では、研修医のファーストタッチ＋上級医(研修医2年目以上の先生)のサポートという体制が確立されていた。1年目の途中に院内の認定試験があり、合格すると「患者を自己判断で帰宅させる権利」を獲得することができるらしい。救急科に関してはかなり研修医の裁量権が強い印象だった。他の科は積極的に手技を教えてくれる科もあれば、比較的放置される科もあるらしい。基本的にやる気を見せれば色々やらせてもらえる。当直は宿直が月に3,4回＋日直が月に1回程度。中東遠地域は当院と磐田市立病院以外は2次救急病院がないため、夜間は周辺地域から救急搬送が大量に押し寄せてくることもあるらしい。症例数は日によってまちまち。病院としては「断らない救急」を掲げている。当直明けは休みで、ほとんどの場合9:00には帰してもらえる。給与は当直代、家賃補助など込みで1年目:7,500,000円/2年目:9,000,000円程度。家賃補助は周辺地域(掛川市または袋井市)に居住する場合、「家賃60,000円/月までの物件は自己負担額最大10,000円/月、それ以上の場合は病院から50,000円/月の補助」という形式で行われ、契約は病院が行ってくれる。多くの研修医は掛川駅周辺の1LDK〜の物件に居住しており、ほぼ全員が満額である50,000円/月の家賃補助を受け取っている。掛川駅北口で飲み会が開催されることが多いので、飲み会好きな人はその周辺に住むことが多いらしい。設立から約10年ほどということもあり、施設は非常に綺麗だと感じた。3階に研修医室があり、同期の研修医同士で楽しそうに話している姿が印象に残った。研修医の出身大学は、浜松医大が3〜4人ほどで、他はバラバラだった。

気になる点

内分泌科と血液内科に常勤の先生がいないので、研修医の段階でローテーションを組むことができない。また、心臓血管外科が設立されておらず、循環器内科で行えるカテーテル治療の選択肢の幅も狭まっている。2024年現在では新棟が設立予定となっており、これらの科も随時追加されていくとのこと。