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▪︎ 口コミ
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気になる点
まず、医局が地下にあるという物理的な構造上、どうしても空間が暗く、閉鎖的な印象を受けてしまいます。特に長時間パソコン作業やカルテ記載をするような日には、少し気分が落ち込む人もいるかもしれません。明るさや開放感を重視するタイプの人には、あの空間の雰囲気は合わないと感じる可能性があります。次に、外科系の研修が非常にハイパーです。これは外科志望の人にとっては魅力かもしれませんが、見学時にお話を聞いた研修医の方によると、平日でも朝7時から夜22時頃まで働くのが当たり前になっているようで、体力的な負担は相当なものがあるようでした。実際にローテ中の研修医の方も疲労感を隠せない様子で、QOLを重視する方にはやや厳しい環境かもしれません。また、救急外勤で来ている先生方の中には、非常に厳しい口調で指導される方もいて、特に学生や初期研修医にとっては萎縮してしまうような空気を感じる場面がありました。もちろん、臨床現場の緊張感は大切ですが、丁寧に教えてもらいたいというスタンスの方にとっては、合わない先生がいる可能性もあると感じました。さらに、病院の立地についても少し不便に感じた点がありました。最寄駅である新江古田駅や江古田駅からは、どちらも徒歩で10分程度かかるため、暑い夏や寒い冬、雨天の日には通勤がややストレスになるかもしれません。特に朝の通勤ラッシュ時は混雑もあり、快適とは言えない部分もありました。
良い点
見学を通して特に印象に残ったのは、内科系の研修環境が非常に落ち着いており、無理なく学べる雰囲気が整っていることです。日々の業務量はそこまで多くなく、いわゆる“ハイポ寄り”な働き方ではあるのですが、それでいて周囲の研修医や指導医の先生方はとても意識が高く、臨床や勉強に対して真剣に取り組んでいる姿勢が伝わってきました。「楽だからサボる」ような雰囲気は一切なく、むしろその余裕の中で自発的に勉強したり、患者さんの背景まで丁寧に考察したりする風土が根付いているように感じました。自分も自然と「もっと学びたい」という気持ちになれたのは、この病院の研修文化の力だと思います。さらにありがたかったのが、上級医の先生方からのフィードバックの質が非常に高かった点です。形式的な評価にとどまらず、「どこが良かったのか」「何を改善すべきか」だけでなく、「なぜそう考えるべきか」といった思考の流れまで含めて、非常に丁寧に教えてくださいました。単なる答え合わせではなく、臨床の現場で求められる考え方そのものを学べたように思います。また、病院の構造自体が比較的コンパクトで、病棟や診療科間の移動に時間がかからない点も、見学者にとっては地味にありがたいポイントでした。広大な敷地を歩き回るような負担がなく、見学中もストレスを感じることなく動けました。全体として、「やさしさと緊張感のバランスが取れた研修環境」だと感じました。