▪︎ 口コミ
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気になる点
特に大きな欠点は見当たらなかったが、やはり全体としてはかなりの「ハイパー病院」という印象であり、体力に自信がない人には向かないと感じた。内科のローテーションは1・2年目を合わせて6ヶ月確保されており、うち2ヶ月が総合内科、残り4ヶ月が専門内科の研修となる。専門内科については、入職前に一応希望を提出するものの、基本的にはランダムで配属されるとのことであった。そのため、すでに将来の内科専門を決めている人は、2年目に用意されている5ヶ月の選択期間で、その領域を重点的に回る必要があるかもしれない。
良い点
噂に聞いていた通り非常に「ハイパー」な病院であったが、働き方改革の影響もあり、想像していたほど過酷という印象ではなかった。時間外労働は原則として月100時間を超えないように調整されており、以前よりは勤務環境が改善されているとのことであった。それでも依然として業務量は多く、丸一日休める日は月に3日ほどと、十分にハードな研修環境であることに変わりはない。当直は救急の準夜勤と病棟当直の二種類に分かれている。救急では17時から23時までの準夜勤、もしくは日当直を担当する。一方、病棟当直は17時から翌8時頃までで、当直明けはそのまま帰宅できるらしい。特に内科の当直は負担が大きく、内科全体を研修医1人で受ける必要があるため、ほとんど眠れない夜も多いという。しかし、セカンド・サードコールの医師が待機しているため、困った際にはすぐに相談できる環境が整っている。また、救急外来からの入院対応はセカンドコールの先生が担っており、研修医がパンクしないような体制が意識されていた。救急外来については「三次救急」を標榜しているものの、実際に搬送されてくる症例は2.5次程度の印象であった。見学時も一次・二次の患者が多く、幅広い症例をテンポよく経験できる環境であると感じた。研修医1年目は10月頃まではwalk-inの患者を中心に診るが、今回つかせていただいた研修医の先生はすでにほぼ一人で初期対応を完結できており、早い段階から実践的な力が身に付くことを実感した。また、診察・検査・オーダーなどの基本業務は研修医が主体となって行い、その都度上級医が細かくフィードバックしており、教育体制は非常に充実している印象を受けた。研修医全体の雰囲気としては、体育会系のノリを持ちつつも頭の回転が速く、タフな環境にも前向きに取り組む人が多いように感じた。ただし、いわゆる「大学の成績上位者だけが集まっている」という雰囲気ではなく、むしろ主体性や実践力が重視されてマッチングしている印象である。小児科は比較的落ち着いており、研修医も勉強のための時間を確保できると話していた。総じて、業務量は多いが学びの機会も非常に多く、主体的に動いて経験を積みたい研修医にとっては理想的な環境であると感じた。