良い点

病院の中も外観もホテルのように綺麗で、福利厚生も整っている。綺麗な講堂などもあり病院というよりも会社という雰囲気。窓からは桜島が見え、仕事で疲れた時に桜島が見えるとモチベーションが上がりそうであった。整形外科と救急科が強く2つの科に限り専門プログラムも実施している。病院自らがドクターヘリとドクターカーを所持している。

気になる点

内科がとにかく弱い。消化器内科の先生はおらず他の内科も限りなく小規模で指導体制が整っていないと思われる。米盛病院の初期研修医に尋ねたところ、必修の内科ローテーション中は、他の病院のようにそれぞれの内科系診療科を回るのではなく、ひたすら32週間内科救急に入り、そこでランダムに内科を学んでいく形らしい。つまり内科の分野に関しては力がつきにくく、初期研修先としてはどうかと思ってしまった。他院の初期研修医の方に米盛病院で働かれている先生のお子さんがいて色々話を伺ったが、やはり内科が弱すぎるので初期研修先としては不適当とのことだった。内科系は内科の専門医が見るのではなくほぼ救急科の先生が見ているため、救急科の先生の負担が過剰であるらしい。そのため、初期研修は基本的に放置プレイらしく自分で勉強できる人が求められているらしい。また、断らない救急を掲げているものの、内科が弱いこともあり実際は多々救急車の受け入れを断り他の病院に丸投げしているらしい。そのため鹿児島の病院からは嫌われているとのこと。そのためか、協力病院が少なく、外病院も限られているとのことだった。まだ初期研修が始まったばかりと言うこともあり、制度が不完全であることが大いに不安である。