▪︎ 口コミ
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気になる点
一方で、忙しさゆえの課題も感じました。特に気になったのは、研修医の業務量がかなり多そうだった点です。見学中も何人かの初期研修医が常に何かに追われているような様子で、食事や休憩の時間もままならないように感じられました。先生方にお話を伺った際にも、「一日の終わりはいつもクタクタです」「記録業務が多くて帰れない日もあります」といった声があり、心身の負担は決して軽くないことが伺えました。また、教育の場は整備されているものの、忙しさの中で十分に指導が受けられない日もあるとのことで、自分から積極的に質問したり時間を確保しにいったりする姿勢が求められる環境だと感じました。いわゆる「手取り足取り」の指導を期待するタイプの人にはやや厳しく感じられるかもしれません。
良い点
大きな魅力の一つは、症例の豊富さと患者層の幅広さです。見学中だけでも高齢者の慢性疾患から、若年層の外傷、さらには精神科的な問題を併せ持つ患者さんなど、非常に多様な背景を持つ方々が来院していました。このような多彩な症例に触れられることは、臨床経験を重ねるうえで非常に有益であり、初期研修期間中に広く学びたいと考えている自分にとって、大きな魅力に感じました。また、研修医の教育体制についても配慮が行き届いており、カンファレンスやレクチャーの機会が多い印象でした。見学日はちょうど症例検討会が行われており、初期研修医の先生が上級医に対してプレゼンを行い、それに対してディスカッションが交わされている様子を見学できました。上級医がただ答えを示すのではなく、「なぜそう考えたのか」「他の鑑別は何か」といった思考のプロセスを丁寧に指導していた点がとても印象に残りました。こうした場を通じて、単なる知識ではなく、実践的な思考力が鍛えられるのではないかと思います。