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気になる点
一方で、この自由度の高さは、裏を返せば研修医自身の「自律心」が強く求められるということでもあります。指導医が細かくスケジュールを管理して次々にタスクを振ってくれるわけではないため、自分から積極的に「これがやりたい」「これを教えてほしい」と声を上げられないと、周囲からは満足していると見なされ、結果として放置されているように感じてしまう場面があるかもしれません。また、症例数については、圧倒的な数をこなす大都市のハイパー病院と比較すると決して多い方ではなく、短期間でとにかく数多くの場数を踏んで体で覚えたいというタイプの人には、少し物足りなさが残る可能性があります。特に救急外来では、搬送が重なることもあれば、逆に非常に穏やかで暇な時間が長く続くことも珍しくありません。「救急車が鳴り止まない環境で揉まれたい」と考えるストイックな志向の人にとっては、そのゆとりがかえって拍子抜けに感じてしまうリスクがあるため、自分が研修に「質」と「量」のどちらを求めているかを慎重に見極める必要がありそうです。
良い点
実際に実習でお世話になって一番印象的だったのは、指導医の先生方の教育に対する姿勢が非常に丁寧で、研修医が一つの手技を習得するまでしっかり伴走してくれる点です。決して「見て覚えろ」と突き放すのではなく、根拠に基づいた具体的なアドバイスを隣で受けながら実践できるため、着実にステップアップできる環境だと感じました。また、学生向けの講義や勉強会に研修医の先生が自然な形で合流し、私たちと一緒に机を並べて基礎を学び直している姿も印象的でした。若手医師と学生の距離が近く、学年を超えて知識を共有できるアカデミックな雰囲気があります。さらに、この病院の最大の魅力は、現在ローテーションしている診療科以外の場所にも、自分の興味や時間の空き具合に合わせて自主的に見学に行ける柔軟さです。「今は内科を回っているけれど、外科のあの術式も見ておきたい」といった好奇心をどの診療科の先生も快く受け入れてくれるため、やる気次第で研修の幅をいくらでも広げられる自由度の高さに魅力を感じました。