▪︎ 口コミ
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気になる点
主治医制そのものは、研修医の主体性を重視し、早い段階から責任感をもって診療にあたれるという点で非常に魅力的です。しかしその一方で、「まずは一度自分でやってみる」というスタンスが基本となっており、わからないことがあった場合にこちらから積極的に質問しなければならない場面も多い印象を受けました。そのため、仕事の進め方や判断に不安を感じる初期の段階では、精神的な負担を感じることがあるかもしれません。また、教える側の先生方は丁寧に対応してくださるのですが、時間的な制約もあるため、都度タイミングを見て連絡を取ることや、手の空いている指導医を見つけて質問する必要があります。結果として、指導を受けるまでにやや時間を要する場合があり、「もう少し系統立てて教えていただけるとありがたい」と感じる場面もありました。このような点に関しては、自分から積極的に動ける人にとっては良い経験になりますが、最初から手取り足取りの指導を希望する方にとっては、少しハードに感じる可能性があります。
良い点
耳原総合病院では「主治医制」が導入されており、これは研修医の主体性を非常に重視している制度であると感じました。実際に病院見学をさせていただいた際、指導医の先生から「あなたを一人には絶対にしないから、安心して学んでほしい」とお言葉をいただき、とても安心したことを覚えています。なお、産婦人科に関しては耳原総合病院では研修が行えないため、外部の病院に出向する必要があります。しかし、外病院はお産件数が多く、分娩や周産期管理の実習経験を豊富に積むことができる体制が整っているため、実際には非常に実りの多い研修になると伺いました。また、見学時に特に印象が変わった点として、「実際に働き始めてから2週間ほどで、処方や入退院に関する書類の作成なども自分で行えるようになる」といったお話を伺い、早期から実践的な経験が積める点に魅力を感じました。医局は大阪大学(阪大)とつながりがあり、特に循環器内科においては動脈採血や心臓カテーテル検査の技術に力を入れているとのことです。循環器系を志望されている方には非常に良い環境であると思います。当直については、月に4回程度あり、当直明けは朝9時までの勤務となっているとのことです。無理のない体制で働けるよう配慮されていると感じました。マッチングに関しては、「できるだけ多くの見学をしてから決めることが望ましい」とのアドバイスをいただきました。面接では、民医連の理念や、これまで自分が関わった患者さんについて問われることがあるそうです。自分自身の経験や思いを整理しておくと良いと思います。教育回診の様子も見学させていただきました。回診では、上級医の先生1名に加え、レジデントの先生が3名、そして研修医が5名参加しており、活発な指導が行われていました。学びに対して非常に前向きな雰囲気があり、教育環境としてもとても充実していると感じました。